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【 改・パワーのあるキュー 】

掲載日 2019-03-29

若い頃からノーマルシャフトを使っている自分は、
何度試してみてもハイテクシャフトが使えない。
今流行の黒いのも使ってみたけれど、やっぱり全然だめ、ゴメンナサイ!

言葉が合っていないかもしれないが、
こういうのを“肌に合わない”とでも言うのかな?

ちょっと撞いた感じでは、
自分のストロークで撞くと手球がぶっとんでいってポジションが取れない。
自分の目指す14-1やローテーションではまず使えないと感じる。
ポジションが取れないとゲームにならないから、撞いていても愉しくないのだ。

でも市場ではハイテクが90%以上だそうである。
そこまで需要があるならば仕方がない…、うちも細くして先端中空で行くか…??
と思う今日この頃ではある。


ところで海外に行くと、三国人のやっている“Sushi”によくぶち当たる。
現地の友人が必ずと言って良い程「美味しいよ!!」と連れて行ってくれる店だ。
Rollも美味い、笑顔も多い、…でも、もはやそれは寿司ではない。
自分は“ファームドフィッシュは寿司ではない”と勝手に決めている。

マーケットの評価ばかり気にしていたら最高の物は作れない。

ウチはせいぜい年産75本の小さなメーカーである。
肌に合わないものを作ろうとするよりも、
木工品の良さ、一体感、最高の撞き味とパワーを
わかる人にだけお使い頂ければよいのではないか… どう思いますか?


自分は素材には事欠かない。
世の流れに逆らうことになったとしても“頑固ジジイ”でいたいね。


ア、そうそう… 9Heartsが『CUE'S5月号』に取り上げられています。
先日一足先に読ませてもらったが、内容がてんこ盛りでかなりビックリ!!
ページ数が少なすぎたかなと感じる程ですが、Dr.Kの力作なので嬉しいですね。
是非CUE'S5月号を買って読んでみてください、よろしくです。


さて、“パワー”と“一体感”については11年前の製作開始当初からずっと取り組んできました。
性能を落とすのは簡単、上げるのは至難の業なのです。

Chinese 8 ももうかなり世界的に浸透してきた気がします。
まず賞金が大きいから良いですね、注目も浴びます。

このChinese8のゲームこそ、現在最もパワーの必要なゲームになっています。

ラシャはより重くなり、ポケットはほんの少し大きくなり、
そしてボールはより重くなりました、引っ張るわけです。
ボールはサイクロップよりも更に難しいスーパーサイクロップ!
(ちなみに現在の世界のビッグトーナメントの7割でこのボールが採用されています)

こんな状況でどんなキューが求められるのか…、
プレーヤーたちの道具を見ると傾向と対策が見えますよ。
みんな球負けしない“パワーのあるキュー”を求めてさすらっています。


A. エクステをつける

これはSVBが先鞭をつけ、今ではネコシャクならぬネコステ状態。
長くして全体の重さとバランスでパワーを出そうとしている訳です。
でもSVBを見ていると、彼のショットは以前よりも更にストロークを小さくして
撞点をカーブの少ない下めで軽く撞いているようにも見えます。
よりシュート力の向上と大きく手球を動かさない組立をしているのが彼の現在の状態です。

このエクステの装着は、既に多くのアマチュアプレーヤー達もマネしているよね。
日本国内のテーブルは中国の大会とは違って、ポケットも大きく、
速いラシャのデュラミスだから、その装備はまったくもって必要がないのだけど、
これがいわゆる“ファッション”なのだなぁー。
M.ジョーダンのバッシュを履いてもダンクは出来ないのだけど、
履いてるだけでカッコイイ!!ってのと似てるかな。(あぁ、私も昔買ったっけ!)


B. ウェイトを重くする

一般のキューを重くするにはケツからWeightを入れるのが手っ取り早い。
でも1オンス重くするとキューバランスが絶対悪くなる。
それで、ジョイント部にエクステを装着してケツに少し重さを足す。
バランスも補正しているつもりである。
重くなればもちろんパワーは出る、正解!
でもこれでは球はハネる!!先球が生きてしまう。

私から見るとこの案は、まるで穴だらけのバケツに水を汲んで持って行っても
途中で水がなくなってしまうのと同じに感じる。
どんなに穴を絆創膏でふさいでも、外から貼っても内から貼っても、
まぁダメなものはダメなんだよね。付け焼刃なのだ。

シャフトのインサートにオモリを入れて130g程のシャフトを作る、
なんてのはかなり無理がある。
今のトッププレイヤー達のプレイキューはもう20オンスオーバーがザラ!!
小柄な日本人には不利だと思うネ。



(結論)

きちんと構造から考えて、素材を考えて作れば、軽くてパワーのあるキューを作ることは出来ます。
スリーの世界はまさしくそう、より軽くてよりパワーのあるものを作っています。
スリーのボールはポケットよりもずっと重いし、テーブルはずっと広い。

そこでほとんどのプロが18オンス程の軽いキューでプレイするのである。

ハイテクの方が練習が少なくてもOKだし、
ラインがワンパターンで読みやすい、パターン化しやすい、
うん、そういう考えがあることも理解はできます。

でも、様々なラインをイメージしてショットを創り出すには、
今の時代でもやはり木工品が最適なんです。
押し引きでも球負けはしないですよ。

この辺りは好みでもあると思いますが、
私はそう信じて自分の好きな一体感のあるキュー作りをしています。