ひとりごと

記事一覧

【 キューはスポーツ用品 】

掲載日 2019-03-20


ウチのキューは打感ファーストの競技用品である。
これだけ見ると何が何だかわからないよネ。

私は、ビリヤードは老若男女関係なくできるスポーツだと思っている。
私のように自称186cmの永遠の18歳の好青年も、60半ばになって毒舌ばかりのヨボヨボジジイも、ハンデなどもなくて正々堂々と競えるスポーツなのだ。

その中で用品としてはまずキューがある。
それから…え〜と……チョークもあるな。
自分のチョイスになるけどタップもある。

しかしいつからこうなったのか知らないけど、恐ろしい程高くなったもんだ。
不思議なことに誰一人として声もあげない。
自分はキューは好きになったけど、チョークにもタップにも恋したことはない。
しかし異常なほどに高い。昔は30円?50円?
それが2000円?3000円?ふざけるな、と言いたい。
初任給が10万円で、そんな値段だった。
今は初任給20万だろう?2倍だよ。
カツ亭でチキンカツ定食が330円だった、新宿で。
今は1000円位かい?せいぜい3倍。高すぎるよな。


おっと話がそれちまった。
スポーツ用品の話である。
ビリヤードのキューはれっきとしたスポーツ用品である。
だから個体差はできるだけ小さくあるべし、と自分では思う。
同じメーカーの同じシリーズの物はまぁ大体同じような物であるべき。

ウチの9Heartsはこのことに関してはしつこい程息子たちに言っている。
一つ一つの工程において精度を高い次元で揃えること。
それがキーなのだ。
バラつきがあってはいけないのだ。
ほとんどロスなくピッチリと作り上げて、ようやく同じような打感・アクションを得られると教えている。
木工品だから一本一本違うのは当たり前、などということは絶対に言わない。
これが9Heartsの高性能のヒミツなのである。

この点、私の作るILCは打感は一本一本違っている。
気まぐれだから、というのも半分はあるが、意図してやっているので、気まぐれだけではなく個性なのである。


昨年11月からILC用のシャフト(Abe Rich)を久しぶりに削り始めた。
何年ぶりかなぁ…3、4年ぶりだと思う。
なかなか気分も乗ってきて…そして10周年モデルも出来上がり、撞き味最高!やった!!と喜んだ訳なのだ。

ワカンネーダローナー、この気持ち。
味合わせてやりたいよ、みんなに分けてやりたい。
とうとうオイラは極めてしまった……(泣)
このテーパー、この打感…

お客さんからも約2名【最高です!!】だって。
そうだろ、そうだろ…世紀の傑作なのだ! と自棒自賛!!


そうこうして機嫌よく毎日鼻歌交じりで働いていた訳よ。
ナニセ、最高のストレートテーパーをオレ様は作ったのだからな…フフフ…

ところが、ところがである。
イベント用にキューを整理してふと昔のキューを出してみた。
「ン?!」
なんか最近の史上最高の名シャフトと似ている???
並べてみてそっくり…
ノギスを当ててまたそっくり…

エッ…ずっと考えて絞って触れて…
考え抜いて作ったのに…
その挙句が昔のそっくりって…

さっぱり進歩してない、ヘボの考え休むに似たり…こういうことなのだろうな、と考えました。

ジョイント径が一緒、先角径も一緒……求めたのは最高の究極のストレート系のテーパー!!


オイラの頭はアホウのカタマリ、ガッカリです。