【 難関 】
掲載日 2015-12-21
キュー作りでは色々な所にワナがあり、注意しなくてはならないことがある。
木の寝かせやカットスピード、テーパー、バランス、接着、塗装、インレイパーツの切り出し、そしてインレイポケット、ねじ切り…。
キュー作りを始める前にMezzのY工場長に言われたのは、「キュー作りは簡単だよネ、なんでアメリカ人はあんなに本数少ないの?」であったが、いざ自分で作り始めてみてわかることは、日本人でもできないものはできない!!改めてMezzさんのすごさがわかります。
今、中国のウー・チャーチンに提案するキューを作っているが、最後のシャフトテーパーでつまずいている。彼は体格が良くて左利き、ロングのカットなどが大変上手なプレーヤーのイメージが私の中にある。
ロングのカットはシャフトのテーパーが大切で、構えた時に入るイメージが起きる…そんなシャフトを作りたいと思っていた。
自分の中での“難しい”はこんな小さな事だけど、ここで大変な時間がかかっている。
キューを握って狙いすます時に入りやすいバランスとテーパーがきっとあるはずである。
彼に提案したいキューはそんな一本であり、この線は絶対に譲れない。
自分だけのイメージだけど、大切にしたい所。