【 ハイテクシャフトの素晴らしさ!! 】
掲載日 2016-09-07
スリークッションのキュー作りを始めて何か月程経っただろうか…。
毎日毎日新しい情報、知識があることに驚いてしまう。
一番最近のものでは何といってもハイテクシャフト!!
普段シャフト1本1本を1カットずつ時間と手間をかけて仕上げる作業をしている自分にとって、ハイテクシャフトはまさしく夢のような素材である。
上手にできるかなと思っていたのは愁眉だった。削ってみれば目からウロコの優れものである。
話の始まりは9月2日、レイタップの堀内氏との会話から。
9月の17、18日に博多でスリークッションのゲームがあるとのことで、勉強がてら私も急遽参加させてもらうことになった。サンプルとしてハイテク素材を数本送るから、それに間に合うように作って持ってきてみたらどうか、という話である。
ハイテクシャフトなる素材もそれに合ったテーパーも知らない当方としてはいきなりの展開に「?????」であった。
翌朝一番に到着した素材を手にして「ムムム…」、削って見てまた「ムムム…」、そして夕方には仕上げてしまった。
24.5mmの丸棒をたった1日で根元21.5mmの先端12.00mmのテーパーシャフトにしてしまったわけである。しかも反り、曲がりも出ない!!
自分が今削ってスリー用のノーマルシャフトに仕上げているのは、実は5年前の6月に角材として仕入れたもの。それを2年間そのまま寝かせ、丸棒にし、また寝かせ、反りの出たものははじき、年輪を見ながらジョイント部を決定して少しずつテーパーをつけてゆく。
カットの回数を数えたら仕上げまで約40回にものぼり、期間も5年かかっているのである。旋盤にかけた時間は1回8分として合計320分、でも箱から出したり詰めたり、またしまったり、と当たり前の労力もハンパない。
私はこの手法で数千本の在庫のシャフトを管理しているのだが、今回試したハイテクシャフトには全くそんなことは必要ないのだ。ラクだよね!!
必要数だけ注文し、なくなる前にまた注文すれば良い。せいぜい200本もあれば十分に足りる!!場所いらず、手間なし、管理なしで、まさしく夢のような素材なのだ。
今回スリークッションのキューを作っていて、新井さん、小林さん、界さん、甲斐さんのお店を廻ったら、一般的にハイテクの評判が高いことも知った。
うーん、なかなか面白くなりそうな予感である。
17、18日には自分の作ったキューを韓国のプレイヤーにも試してもらう予定。
自分のノーマルとハイテクの評価やいかに??
たぶん、全部が良い!とはならないだろうネ。
By Lucky